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フューレの思索日記

とある気ままな人物の日記。随時,本の紹介もします。

「対話」の必要性−加藤清正を通して考察する

 先日,Qさまで戦国時代SPが放送されていました。なので,急遽戦国特集vol.1です。

 さて,戦国時代には多くの有名な人物が溢れています。大名・武将・文化人,ねねを始めとする女性たちです。あの時代に何を考え,どのようなヴィジョンを描いたのか。

その中でも今回特集する人物は,加藤清正です。

 

肥後の虎,加藤清正

 加藤清正といえば,秀吉の子飼いの一人であり,秀吉の天下統一を支えた家臣です。熊本城を築城した人物としても知られています。また,統治した後の事務仕事が早いことや賤ヶ岳の七本槍の一人でもあることから,文武両道だったことが伺えます。

 

 清正は秀吉の元で将来をどのように見据えていたのか。1582年,本能寺にて,織田信長明智光秀に倒された。圧倒的な力が崩れることを彼は間近にみた。そんな彼の頭の中に,秀吉の天下を盤石にするための「柱」ができた。その「柱」とは,いわば彼の正義なのだろう。それが元で彼は歴史的な戦に参加することになる。

 

豊臣家の思いがぶつかる関ヶ原の戦い

 1600年,日本の中央の地,関ヶ原で大きな戦が起きた。毛利輝元を総大将とする西軍対徳川家康を総大将とする東軍との戦いである。この戦いはよく,豊臣家の西軍対徳川家の東軍という見方をされます。しかし,この戦は“豊臣家対豊臣家”なのです。いわば豊臣家の内紛であり,西軍,東軍という呼び方はまさに的を射ている。

 大きくなった集団には,派閥というものが生まれるのがサガである。豊臣家もまたこれに同じなのである。そして,家康がこれを逆手にとって天下を治めるのだが,これは今回は触れない。

 

 さて,清正は関ヶ原の戦いには,東軍として参加したのだが,家康の天下を見据えてはいなかった。むしろ,彼のヴィジョンは豊臣の天下を見据えていただろう。しかし,彼の「柱」(いわゆる戦国の言葉で言えば「義」)では,石田三成小西行長ら秀吉を共に支えた者たちと対立することを選ばざるを得なかった。石田三成らの行動は,彼の目には同じ志を持った者として映らなかったからだ。当然,三成らも豊臣の天下を願っていた。

 同じヴィジョンを持っていたとしても,そこに対するアプローチが異なる場合,対立が生まれる。

 

 清正は,誰よりも豊臣家の天下を望んだ。そのため,幼き頃から一心に秀吉のため働いたのである。関ヶ原決戦の後,大坂の陣が起きる間,豊臣秀頼徳川家康は謁見する。その際,清正は秀頼のそばを片時も離れることはなかったそうだ。大坂の陣の時を迎える前に清正はその生涯に幕を下ろすのだが,きっと大坂の陣では豊臣方に仕え,最期の時まで豊臣家を支えただろう。また,関ヶ原決戦では,敵方として戦った三成らも同じことをするだろう。

 清正は,その荷を背負い,「柱」を中心にヴィジョンを見据えていたのだろう。全ては,豊臣家のために。

 

まとめ

 清正のヴィジョンと「柱」について,関ヶ原の戦いを中心にみた。戦国という波乱の時代が前提なので,必ずしも現代と一致しないが,ヴィジョンとそれに対するアプローチが異なると対立することは,清正らの歴史から紐解くことができた。しかし,同じヴィジョンを見据える者,志を持つ者であれば,協力することができるはずである。清正・三成らに欠けていたものは,「対話」である。一見誤解される行いも「対話」を行い,その「柱」を知ることができれば,理解することへ一歩進むのである。その「対話」をしなかった(時間的な問題もあったかもしれないが)ため,対立し,戦にて相見えることになったのである。これは,悲劇に他ならない。彼らが協力していれば,豊臣家の天下が続いた可能性はある。

 

 私たちには,戦国時代とは異なり,様々なデバイスがある。コミュニケーションの手段が増えたことは,「対話」の多様性につながる。形はどうであれ,「対話」をすることが対立から調和へと変化する。戦からは,悲劇が生まれる,「対話」することを忘れてはいけない。

 

 

Furet.

プロローグ

こんにちは。

 

furet “フューレ” と申します。

初めてなので,簡単な自己紹介をさせていただきます。

 

歴史研究が好きで,特に経済学・哲学の偉大な思想家の書籍を読むのが趣味です。

(大学で経済学を学んでいたから)

好きな時代は,「世紀末ウィーン」

ー芸術・文化・学問の中心地として,栄えた都ウィーンの19世紀末である。

また,新書を読むことも趣味です。

(このブログの中で特集を組もうか画策中)

基本的には気ままに書いていこうと思っています。

また,自身の思想を書き残すことができたら幸いです。

 

 

Furet.